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琵琶湖疏水に沿って。  1. 疏水の案内人(大津〜小関越え編)

琵琶のカタチの湖から飲み水を運ぶ疏水。
大津から蹴上に至る運河沿いに明治のロマンを訪ねる。

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1 疏水の案内人(大津〜小関越え編)


「この運河沿いを『明治ロマンの道』って名付けたくってね。」

今回ご案内いただいた中西一彌さんは、退職後に何かテーマを見つけてとことん研究したいと、琵琶湖疏水に魅せられた一人。現在は琵琶湖疏水の観光開発を推進する「近代京都の礎を観る会」を顧問としてサポートし、また「琵琶湖疏水を語る部屋」主宰として、自らホームページ「そすいのさんぽみち」を立ち上げ、精力的に活動している。明治時代の一大国家プロジェクトであった琵琶湖疏水を少しでも多くの人に知ってもらいたいと、案内板など観光面での乏しさにジレンマを感じながら、自らガイド役を引き受けることも多い。琵琶湖疏水のトンネル出入口にかかる石額は、伊藤博文、山懸有朋、井上馨をはじめとする明治政府要人の筆によるもの、疏水沿いを歩いてその事実を知るだけでも、この運河の流れがいかに尊い遺構かを知ることができる。世間のオモテ舞台には出なくても、こうして縁の下で「夢叶えん!」と頑張っている人がいるから、その熱意の一滴に周囲が応え、波紋を創り出す。いい話だと思う。

このブログを書くことが決まったのとほぼ同時くらいに、中西さんから、琵琶湖疏水の冊子を作りたいとのお話をいただいた。B5版、カラー、20ページくらいで、疏水沿いの散策コースをできるだけ大きな詳しいマップにしたいという。A4サイズ見開き一枚程度に、疏水全体が入ったイラストマップは、水道局かどこかの案内パンフレットで見たことはあっても、大津から藤尾、藤尾から四ノ宮、四ノ宮から安朱と、疏水を何等分にもして紹介する拡大判の詳細マップになった冊子は、これまでになかったものだ。疏水ファンにとっては大変に重宝するものになる。中西さんが退職後にあちこちかけまわって得られた「大きな財産」を具現化できるお手伝いを兼ねて、心してともに現地に出向き、取材し、いい冊子にしたいと思った。山科区内を流れる疏水については、私も多少の知識は持ち合わせているつもりだったが、建設当時の政治のこととか、土木技術的なこととなると、話は別(ことのほか、この土木方面では聖地と言ってもよいほど、ホントは肝心なのだが)。私が強いのは、秋の紅葉のこととか、春の桜のこととか、疏水沿いにある洛東高校の隣の安祥寺というお寺に、猫がいっぱいいることとか、そんな程度に過ぎない。そこで、今回は中西さんに疏水をご案内いただくことにし、めいっぱい疏水を体感し、勉強することとした。

その模様を、都度ご報告しながら、琵琶湖疏水の素晴らしさが少しでもここに紹介できればと願う。乞うご期待。

enブログでは、疏水のほかにも山科のさまざまな情報をご紹介していく予定です。


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